
福岡県福岡市で広告業を営む企業様より、「顧問税理士はいるものの、税務の確認が中心で、経営について気軽に相談できない」というご相談をいただきました。今後の採用や外注活用、利益管理について相談できる相手がいないことに不安を感じていた状況でした。
税務の相談はできても、経営の悩みまでは話しづらかった
顧問税理士とは長く契約しており、決算や申告などの税務対応について大きな問題があったわけではありませんでしたが、事業が成長するにつれて経営者様が税理士に求めるものが少しずつ変わっていきました。
次のような悩みを抱えるようになっていました。
- 売上が増えても利益が安定しない
- 外注費の増加が適正なのか分からない
- 正社員を採用するタイミングに迷っている
- 今後どこまで事業を拡大するべきか判断できない
- 経営について気軽に話せる相手がいない
広告業は、案件ごとに制作費や外注費が異なり、売上規模だけでは収益性を判断しにくい業種です。
また、繁忙期に合わせて外部パートナーを活用することも多く、案件が増えたからといって必ずしも利益が増えるとは限りません。
実際の打ち合わせでは決算や申告、税金の確認が中心となっており、経営の話を切り出す機会がほとんどありませんでした。
質問をしても税務上の回答だけで終わることが多く、「経営の相談をする相手ではないのかもしれない」と感じるようになっていたそうです。
その結果、採用や外注の判断についても、経営者様自身の感覚で決める場面が増えていました。
事業規模が大きくなる中で、「申告だけではなく、今後の経営について一緒に考えてもらえる税理士に変更したい」というご希望から、税理士紹介のご相談をいただきました。
経営相談を重視する税理士へ変更し、数字をもとに話せる環境へ
中小企業の経営支援に力を入れ、定期的なコミュニケーションを重視している税理士事務所をご紹介しました。
この税理士事務所では、税務処理だけでなく、月次の数字を確認しながら経営者様が抱えている課題を整理することを大切にしています。
税理士変更後は、売上や利益、外注費、人件費などの状況を確認しました。
そのうえで、次のような支援を進めました。
- 毎月の売上と利益の推移を確認
- 外注費の割合や変化を整理
- 案件ごとの収益状況を確認
- 採用を行った場合の固定費増加を検討
- 資金状況を踏まえて投資時期を整理
- 定期面談で経営上の悩みを共有
採用を検討する際にも、単に人件費が増えるという話だけではなく、現在の利益水準や今後の売上見込みを確認しながら判断材料を整理できるようになりました。
外注についても、費用だけを見るのではなく、案件ごとの利益や社内の業務量を踏まえて考えられるようになっています。
また、相談の機会が増えたことで、小さな疑問を抱えたまま次の打ち合わせまで待つことも少なくなりました。
まとめ
顧問税理士がいても、税務の確認だけで終わってしまい、経営の悩みを相談できないと感じるケースがあります。事業が成長するほど、採用や外注、資金の使い方など、数字を踏まえて判断したい場面も増えていきます。
今回の事例では、経営相談を重視する税理士事務所をご紹介したことで、税務だけでなく、日常的な経営課題についても相談できる体制へ移行しました。
税理士変更は、申告業務の依頼先を変えるだけではありません。自社の考え方や相談スタイルに合う税理士と出会うことで、数字を確認しながら経営の方向性を考えやすい環境を整えることができます。
