個人で確定申告を行うことによって、予期しないことが起きるケースは少なくありません。
予定していた納税額よりも、大きな額が必要となるといったこともあります。
今回は予定していたより大きな納税額が必要となった例をご紹介します。
予定以上の納税額の発生
事業主様ご自身で確定申告と消費税の申告書を完成させましたが、納税額が見込んでいた金額より多く発生しました。確定申告は前年もご自身で作成していたので慣れはありましたが、消費税の申告は初めてで細かなところまではわからず、どんぶり勘定になっていたところもあったようです。
申告は期限内に行うことが出来たものの、納税額が予定していた額よりも大きくなったことで、ご自身で申告を行わず、専門家の税理士事務所にお願いしようとお考えをお持ちになりました。
税理士に申告を依頼して解決したこと
税理士事務所に依頼をしたことで、提出を行った確定申告や消費税申告の情報を確認し、数字でおかしなところがないか、今後注意すると良い箇所がどのあたりかといった確認も行っていただくことが出来ておりました。
これまでは帳簿をつけるのが面倒だったので白色申告をされておりましたが、税理士より「まずは青色申告の届け出を出しましょう」と青色申告の届け出を行い、次の確定申告からは青色申告での申告を行えるようになりました。
青色申告のメリットとしては、
・最大65万控除が受けられる
・3年間赤字の繰越ができる
・家族へ給与を経費にできる
・30万未満の資産を経費にできる
等があります。65万円の控除は魅力に感じていたようですが、複式簿記による記帳をしなくてはいけないのはハードルが高く、断念していたそうです。
ご自身でも記帳を自分で行えるようになりたいというお気持ちがあり、税理士事務所の会計ソフトを貸してもらい、記帳の方法を教えてもらいながら自身で行われました。修正が必要な箇所を早期に税理士事務所から確認してもらえる環境を作れたことはとても良かったようです。初めて会計ソフトを使用されましたが、何度か使い方を税理士から教えてもらった後、ご自身で十分に使えるようになっていました。
税理士から資料を入れるファイルが送られてくる
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領収書をファイルに入れ保管
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月が明けたら入力(2週間で入力)
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ファイルごとに資料を分け、税理士に送る
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税理士事務所でファイル確認の後、試算表が送られてくる
税理士への資料を渡す際には、上記の流れで税理士事務所との資料の送付を行われました。
入力の際に、簿記の知識がないので質問事項があったそうですが、メール、電話などですぐに対応してくれるので悩まずに作業できたそうです。仕事が多忙な時期で手が離せない場合などは、代わりに入力してもらえる記帳代行を別途費用はかかりましたが依頼が出来、期限内の申告が出来るような体制をお作りになられておりました。