この記事を見ているあなたが確定申告で疑問や不安に思っていることは何でしょうか。確定申告は非常に複雑な手続きですが、学校や会社などで正しい知識を身につける機会は多くありません。そのため申告時のミスは非常に多く、国税庁が公式HPでよくあるミスに関する事例を載せていたほどです。
事例の中には「そんな間違いがあるの?」と思ってしまうものもありますが、正しい知識がなければ正確な手続きは難しくなっています。今回は確定申告でよくある間違いについて紹介するので参考にしてみてください。
よくある間違い1 必要な書類の不足
よくあるのは確定申告で必要となる書類の不足です。申告で求められるのは確定申告書だけではありません。多くの紙の書類が必要となります。代表的なのはマイナンバーを証明するものや源泉徴収票、後述する控除の証明書などです。
必要な書類は申告の内容によっても異なるので予め調べておき、直前になってからあわてないようにしましょう。
よくある間違い2 所得控除の計算ミス
所得控除とは所得から差し引かれる金額のことです。所得控除が大きいほど課税所得が減るので納税者にとってはお得になります。
ただ所得控除には14種類もの種類があるので計算ミスをしてしまう人が少なくありません。自らに当てはまる控除を理解し、それを証明する書類とともに計算しましょう。
よくある間違い3 副収入の申告漏れ
副業の解禁がニュースになり、サラリーマンでも何らかの副収入を得る人が増えています。副収入は本業と比べて微々たる金額であっても申告しなければいけません。申告の義務が生じるのは副収入が年間20万円を超えてからですが、収入が大きくないがゆえに計算があいまいになりよく分からないという人も多くいます。
普段から副収入に関しても帳簿付けなどをしっかり行い、年間で20万円を超えた場合は必ず確定申告するようにしましょう。
よくある間違い4 その他、各種控除に関する記載ミス
所得控除と関連しますが、各種控除の記載ミスが多くなっています。控除とは原則として申告制であり、たとえ対象であっても申告しなければ適用されません。全員が無条件で受けられる基礎控除(38万円)であれば忘れることも少なく、誰かが指摘してくれる可能性もありますが、医療費控除や配偶者控除、障害者控除などは各自の状況に応じて大きく変わってくる控除であり、自ら把握しておく必要があります。
まとめ
今回の記事で挙げた例は一部に過ぎません。他にも様々なミスが考えられます。確定申告は慣れてしまえば簡単ですが、最初の1年目の手続きは大変です。できれば税理士や信頼のおける人に相談してミスを避けるようにしましょう。