消費税の軽減税率制度 軽減税率のメリットについて

税理士コラム:税,税理士,税金,消費税,軽減税率制度

軽減税率のメリット

(1)出費の軽減

たとえば3万円を毎月の食費としている家庭では、消費税が8%の場合、27,778円まで買い物ができたのに、消費税が10%になると3万円以内に収めるためには27,272円までしか買い物ができません。

食費3万円の場合、消費税8%と10%の差額は505円発生します。505円あれば卵なら2パック分、牛乳パックなら2本分、豚肉なら300-400g程度の買い物ができます。もし軽減税率が食料品に導入されなければ、505円分の買い物ができなくなるわけで、大きな損失です。

(2)外食を控えて、材料を仕入れて家で料理

今まで外食中心だった独り暮らしの方も、食費を浮かせるためにテイクアウトしたり、外食をせずスーパーで食料品を購入したりして、料理をすることも増えるでしょう。たとえばカレーを食べたい!と思ってカレーチェーン店に行き600円(税込み660円)を支払って1回きりの食事をするよりも、600円あればスーパーでカレールー、じゃがいも、たまねぎ、ひき肉、にんじんすべて買えます。

しかも軽減税率のおかげで税込み648円、外食より12円オトク。調理する手間はありますが、これだけの材料があれば5皿程度作れます。なんと1回で終わる外食より、4回分もオトクです。外食でカレーを5回食べると600円×5回=3,000円+消費税300円家でカレーを5皿分作ると600円=600円+消費税48円3,300-648=2,652円もオトクです。

自炊のコストが安いことに気が付き、また料理上手にもなれるかもしれません。

(3)新規事業の開拓

いままで店内での「お召し上がり」のみを行っていたお店でも、テイクアウトや出前サービスを展開するチャンスかもしれません。
軽減税率を意識した消費者が、外食よりもテイクアウトや出前を利用する頻度が増え、需要が高まる可能性が大きいためです。

テイクアウトを行っていないお店でも、テイクアウトを事前に注文できるアプリを導入すれば、いままでお店を利用していない客層の利用拡大も期待できるかもしれません。

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