決算直前の駆け込み対応から年間計画型へ移行 [イベント企画業（東京都港区）：年商2,700万円]

東京都港区でイベント企画業を営む企業様より、「毎年、決算直前になってから慌てて対応しており、経営としても精神的にも負担が大きい」というご相談をいただきました。案件の波が大きく、年間を通じた数字の管理ができていない状況でした。

決算前にすべてを詰め込む対応が常態化していた

企業イベントやプロモーション、展示会などを中心に多忙な日々を送っていました。案件ごとの売上規模が大きく、繁忙期と閑散期の差も激しい業態です。

日常業務は順調に進んでいましたが、経理や税務については「決算前にまとめて対応する」というスタイルが長く続き、次のような課題がありました。

• 日々の記帳や数字確認が後回しになっている
• 決算が近づくと一気に作業量が増える
• 税理士への相談も決算前に集中してしまう
• 節税や資金の打ち手を検討する余裕がない
• 毎年、同じ反省を繰り返している

イベント企画業は、外注費や制作費が案件ごとに大きく変動し、入金タイミングが不規則になりやすいという特徴があります。

そのため、本来は途中経過を確認しながら経営判断を行う必要がありますが、「決算が終わるまで分からない」という状態になっていました。

年間を通じた計画型支援に切り替え、経営が安定

決算対応だけでなく、年間を通じた数字管理と計画づくりに強い税理士事務所をご紹介しました。決算は結果であり、経営は一年を通じて行うものという考え方を重視している税理士事務所で、繁忙期や閑散期の傾向などを確認しながらアドバイスを受けることが出来ました。

この事務所であれば駆け込みで詰め込む体制を改善できると感じ、サポートをお願いすることを決めました。

• 年間スケジュールを前提とした数字管理の導入
• 月次で売上・利益・資金状況を確認
• 決算を見据えた途中段階での着地予測
• 節税や投資の検討タイミングを事前に共有
• 数字の変化を踏まえた改善ポイントの提案
• 定期的な打ち合わせによる軌道修正

こうした税理士事務所のサポートにより、決算直前で慌てていた状態から、途中で方向修正できる経営へと移行しました。 年間計画型へ移行したことで、経営のリズムそのものが変わりました。

まとめ

決算直前の駆け込み対応は、経営者にとって大きな負担となりやすく事業の改善や将来への準備が後回しになりがちです。特にイベント企画業のように変動の大きい業種では、年間を通じた視点が欠かせません。

年間計画型の支援に強い税理士事務所がサポートすることで、決算をゴールとしない経営体制へと移行することができました。数字の見通しが立つことで、経営の安心感も大きく向上しています。

決算は一年の結果に過ぎません。途中で状況を確認し、必要に応じて修正できる体制を整えることで、経営はより安定し、前向きなものになります。専門家と連携し、早い段階から年間計画を意識することが重要です。